先月長野県松本市の浅間温泉にある松本十帖に行ってきました。
浅間温泉の歴史は古く、開湯は約1000年前(939年)、地元豪族犬飼氏によって発見されたとも言われています。江戸時代には松本藩主石川氏が別邸を置き、明治には宮家や文人も訪れ、昭和に入っても大いに賑わった温泉街です。
松本十帖は、老舗旅館「小柳」の再生プロジェクトの総称だそうです。
十帖とは10の物語という意味で、この場所で様々な物語を感じ、また何かの物語が始まればという思いから、敷地内にはHOTEL松本本箱、HOTEL小柳、ブックストア、ベーカリー、ショップ、レストラン、ハードサイダー醸造所などがあり、敷地外に、おやきとコーヒー、哲学と甘いもの、という2つのカフェがあります。
今回ブックストアが併設されているHOTEL松本本箱に宿泊をしました。
まずチェックインですが、近くにあるカフェおやきとコーヒーで行います。
ここではウェルカムドリンクで飲み物とおやきをいただきました。
こちらで荷物を預け温泉街を散策し、HOTEL松本本箱に到着すると落ち着いた雰囲気の内装で本棚に覆われ、一瞬にして別世界に来たようでした。
ここでは本を読むことはもちろん、気に入ったものがあれば購入することもできます。
またオトナ本箱とこども本箱と分かれていて、こども本箱には絵本が並べてあり、懐かしい絵本を沢山見つけることができました。
宿泊者は24時間こちらで本を読むことが可能です。夜になるとお酒も置いてあり、自由に飲むことができます。小さなブースがあってそこに本を持ち込み一人の空間で読書もできます。
一人で訪れたこともあり、雑音のない世界でした。
翌日は敷地外にあるてカフェ哲学と甘いものでホットアップルサイダーとプリンをいただき、哲学書を手に取ってみました。哲学が最近取り沙汰されているからか、入門書のような平易な内容のものもあり、難しい学問と思われがちですが、少し距離が縮まりました。
またこの浅間温泉行を決めたのは、以前よく通っていたパン屋さんがこの地に移転をしたので久しぶりにシェフとオーナーに会いたいという目的もあり、お会いしてきました。
もともとオーガニック素材を使った優しい風合いのパンを販売されていたのですが、水のきれいなところで暮らしたいという思いからこの浅間温泉を選ばれたそうです。
LDKというパン屋さんですが、オンラインショップもされています。
どこかに旅行にいくとその土地に観光地を回りその土地の美味しいものを食べるのが旅のパターンでしたが今回は観光は最低限にし、ホテルでこもって雑音のない世界で自分の気に入った本を読んで過ごすという新しい試みでした。
★松本十帖ホームページ
「松本十帖」 created by 自遊人 (matsumotojujo.com)
★Bakery LDK Asama
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